いきなり重たいテーマの記事ですが,
これを書こうと思ったのにはわけがあります。
取引先の会社に,顧問の司法書士の先生がいます。
その方と話していたとき,たまたまですが
遺言書の話になったんです。
(確か先生が,ちょうどお客さんから
依頼を受けて遺言書を作っている最中だった)
遺言書を書くって,実はとってもシンプルなんだそうです。
基本は
「持っている財産を,だれにどれだけ渡すか」
を明文化しておくこと。
ここを書いていなければ,法律により決められた
配分率で財産が分与されるそうです。
例えばご主人が残した財産は奥さんに50%,
子供が二人いたとしたら25%ずつ分けられる
ことになります。
ですから,望む配分を遺言書に
書いておくことが大事です。
持っている財産には
現金・銀行口座預金・有価証券
が含まれます。
ですから銀行口座番号と配分率を書いておくだけでも
正確な分与に寄与することになるんだとか。
先生のお話を聞いて一番びっくりしたのは
「遺言書は手書きでもOK」ということ。
さらに「特に決められた書式もない」そうなので
必要なことを手書きで書いてしまっても
法的には十分有効なんです。
でも,手書きが大の苦手な私は120%間違える
自信があります(笑)。そこで質問しました。
私「間違えたらどうしたらいいんですか?」
先生「二重線を引いて訂正印を押しておけばいいよ」
なんだ,思ったより簡単そうだ。
あと,署名と捺印もすることになりますが,
捺印用の印鑑は「実印」がおススメです。
そして,印鑑の代わりに拇印を使うことは
避けた方がいいとのこと。
理由を聞くと,遺言を作った人の拇印は
なくなってしまうから・・・です。
最高裁の判例で「拇印より実印の方が有効」
ということの確定しているそうですから,
手書きの遺言書+実印+印鑑証明
のセットを作っておけば十分拘束力を持つ
遺言書が作れる・・・というわけです。
遺言書なんて・・・と思っていた私ですが,
この世の中,いつどこで何が起こるか分かりません。
自分はまだ若くて健康なつもりでも,
両親や親族がいつまでも同じとは限りません。
ついでに,遺言書について調べていたら
こんなサービスも見つけました。
その名も遺言書作成サポートの「バトン」。
家族が認知症や寝たきりになった場合に
財産を法律で守るための準備をサポート
してくれるそうです。
また,映像で親の思い出や家族へのメッセージを
残すサービ
プロの手を借りて遺言書を作りたい場合や
映像によるメッセージを残したい場合は
活用してもいいかもしれません。
「バトン」はメールでの相談も受け付けています。
ホームページへのリンクを載せておきます。
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